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きっかけ 日本の基盤産業であるものづくりの現場にはJAPAN MADEの技術、そしてそれを支える多くの部品があります。金型を作っている工場でそれらを日常当たり前のように使っている職人たちにとっては工業部品でしかありません。しかし、その技や部品は視点を変え、アイデアを加えることで新たな価値を持つ商品になるのではないか。そう考えたことが始まりです。

町工場×デザイン 町工場はどちらかといえば閉鎖的。中でどんなことをしているか、ものづくりの現場を見た人は少ないと思います。そこでものづくりのプロではなく、デザイナーさんに町工場を見てもらおうとデザイナーさんが集まる場所、メビック扇町で町工場を見に来て欲しいと多くのデザイナーさんに伝えました。

そうして足を運んでくれたデザイナーの一人が町工場にあるコイルスプリング(金型の中に仕込まれるバネ)を幾つか借りたいと行って持って帰られました。数日後、おもしろいものができたと言って持ってきてくれたのが今のお香立ての原案です。
新たな考え モノがあふれ返っている今の時代に新しい商品を一から作るのではなく人目に触れず人々の生活を支えている「今、あるもの」を違う視点から見ることで新しい価値を生み出す。大きな投資から生むのではなくありのままの形状を活かし、新たに作るモノは最小限にする。そしてリサイクルではなくRe-designと言う考え方でこの商品を考えました。

これまでにない価値 工場にある工業部品=コイルスプリング。可能な限り「今、あるものに新しい価値をプラスする」ことをベースにこの素材が持つ形状の美しさを活かし、バネ本来の持つあるがままの姿を活かすRe-useデザインからゆらり1/fは誕生しました。新たに作るものを最小限にするミニマムなデザイン。 お香の「香」とお香から生まれる煙の「揺」を幻想的に表現するためにバネの太さや隙間の広さをミリ単位で検証しています。また機能性を考慮し、すべての部品を分解できるようにすることでお香立て本体の掃除が簡単にできる機構にしました。本体のスプリングがお香を保護することで灰の飛散を防止するとともにお香そのものの転倒を防止しています。お香を差し込むパーツにはバネを採用し、バネinバネという遊び心も加えています。

人々の生活を支える これまで町工場は陰ながら多くの人の生活を支え、豊かにしてきました。ストレス社会と言われる厳しい環境の中、少しの時間「ゆらり」としていただきたい。少しの時間、リラックスできる時間を提供したい。そして少しでも多くの方のストレスを解消できたらと考えています。 1から作ることはこれまでいくつもやってきました。でも、今あるものにアイデアを加え、Re-designする、このようなプロセスから生まれた商品はこれまでなかったでしょう。町工場が新たなものづくりで人々の生活を穏やかにし、豊かにします。これまでになかった不思議なお香立て。ぜひ一度お試しいただきたいと思います。
中辻金型工業株式会社 統括部長
戸屋 加代